クリーンルームとクリーンブース

簡易的なクリーンルームのクリーンブース

クリーンブースはいわばクリーンルームを簡易的に設置できるものです。
クリーンルームは医療や研究に食品などに携わったことがあれば、もしくはそれらのなんらかの映像や知識で知ることができます。
細菌や微粒子を排除し塵埃のない完璧な空気清浄空間が必要だからです。
この中に入るには防護服に身を包み、入退室にはエアシャワーで体中の塵埃を排除します。
内部にエアフィルターで同じく排除して清浄にします。
これらのクリーンルームを設置するには工事が必要になりコストがかります。
しかし、クリーンブースという組み立て式で簡易的にクリーンルームを作りだすことができます。
液晶パネルや食品工場での衛生管理面で必要性が増えてきています。
クリーンブースにはエアフィルターやエアシャワーをつけられるので部分的や一時的に必要であっても、部品から搬入し建物内で簡単に組み立てられます。
さまざまな場所に対応したタイプがそろっており非常に便利です。
必要がなくなれば部品状態で置いておけます。
清浄度も病院レベル以上に対応しています。
小型の物や天井からつりさげるようなものまであり、オプションで用途別に細かく設置していくことができます。
全体のフレームは主にアルミ製になります。

クリーンブースの概要とその種類について

クリーンブースとは、安価で簡単に洗浄空間を作るための装置です。
塵やほこりなどの空気中を漂っている異物を制御し、既定のレベルにまで空気を清浄に管理している空間のことを言います。
部屋全体をクリーン化するクリーンルームとは違い、クリーンブースは支柱とシートで簡易的に空間を仕切り、フィルタで空気を循環させ、洗浄度を保ちます。
クリーンルームと比べると設置が容易で、簡易的です。
クリーンブースにはいろいろな種類があります。
まず壁材による種類の違いです。
一般的には支柱でビニールシートを固定し空間を仕切りますが、ビニールシートの他に樹脂パネルや断熱パネルを用いたものもあります。
ビニールシートを用いたものは組立が簡単でコストも安くで済みますが、反面断熱性は低くなります。
パネル素材のものは組立に工事が必要である上コストも高くなりますが、断熱性やそのほかの機能性は高くなります。
次に、換気方式の違いがあります。
天井あるいは壁の一部から空気を吐出するのが一般的な方式ですが、他にも乱流式やダウンフロー方式といった種類があります。
これらの方式はコストがかかりますが、その分空気をクリーン化する能力に長けています。
クリーンブースにはいろいろな種類があるため、必要な洗浄レベルを念頭に置いた上で、適切なものを選ぶ必要があります。

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最終更新日:2022/6/29