クリーンルームとクリーンブース
安全に作業するためにクリーンブースを
食品製造や重要な精密機械部分を生産する工場、また医療など幅広く使用されている最低限必要なもので外からの塵やほこり、異物などの侵入を防ぐために絶対に設けないといけないものがクリーンブースです。
食品では消費者に安全なものを届けるために精密機械部門では事故が起きないように徹底されています。
空調や壁などで部屋全体をクリーン化してるクリーンルームとは違い支柱にビニールシートなどで仕切りその中を空気を循環させて簡易的ではあるが清浄度保つものです。
クリーンルームと比べ導入コストが抑えられ場所もそれぞれの環境に合わせて設置することができることでクリーンブースを採用するところも多いです。
また、クリーンルームの中にクリーンブースを導入してより安全性を求めているところもあります。
クリーンブースは、クリーンルームより温度コントロールやクリーン性能が低いため、使用する目的などに合わせ安全に作業、生産できるものを考慮し採用することが大切になります。
クリーンブースを使用する業種とは
クリーンブースとは、チリやホコリを最小限に抑えた空間の事を指します。
クリーンブースを使用する業種としては、食品製造業はもちろん、製薬会社から精密機器を製造している企業まで様々です。
意外な使用業種としては、LED照明を製造している企業でも使用しています。
これは、LED素子にホコリが付着するのを防止する為です。
LEDの素子表面は、シリコン系の液体でコーティングを施しています。
この為、表面に多少の粘着性があるのです。
この部分にホコリが付着してしまうと光の量が変わってしまい、仕様通りの光量を確保出来ません。
また、このホコリを取る為にLED素子の表面に強く触れてしまうと、内部の配線が切れてしまい点灯しなくなってしまうのです。
この為、LED素子を扱う場所では、チリやホコリを最小限に抑えたクリーンブースが必要になるのです。
なお、LED素子は、静電気に非常に弱いため、クリーンである事と同時に静電気が発生しにくい環境である事が求められます。
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2022/4/21 更新