クリーンルームとクリーンブース
クリーンブースの壁材について考えよう
クリーンブースとは空調の流れを一方向にする事によって、ブース内の塵や埃などの異物を制御して清浄度を保っている部屋の事を呼びます。
この様に清浄度が保たれた部屋ならば、様々な緻密な作業やデータの収集を可能にしてくれるので、多くの人達が利用しています。
クリーンブースの壁材は透明のビニールシートなどを使用して、部屋の一角を仕切って簡易に作られている事が多いです。クリーンブースは部屋全体の空調や壁材の品質など、様々な部分にこだわったクリーンルームに比べると低コストで実現できる為、多くの会社で利用しやすく利便性があります。
この様なクリーンブースの利用は最近では電子機械や精密機械と言った工業用の製品だけではなく、食品や薬品と言ったバイオテクノロジー分野でも頻繁に利用されています。
特に最近では食の安全性をはじめとした様々な製品の安全性が問われる時代になっているので、この様なブースの利用頻度は上がっています。
空気の壁で仕切る、エアカーテンのクリーンブース
クリーンブースとは、部屋全体を清浄にするクリーンルームに対して、部屋の中のある一部分の空間だけの清浄度を高めたい場合に用いられるものです。
一般的には、ファン・フィルター・ユニットを設置して、塵やホコリ、異物などの浮遊物を排除し、その部分に必要な清浄度を保てるようにコントロールします。
従来のクリーンブースは、ビニールカーテンなどで仕切ってクリーンな空間を確保していましたが、エアカーテンで仕切られたものが登場しています。
エアカーテンとは、厚みのある空気の層の流れで壁を作り、二つの空間の空気流を遮断するもので、エアドアと呼ばれることもあります。目に見える境目はないので、見た目の圧迫感がなく、しかも、ビニールカーテンなどと変わらない遮断性が発揮され、虫などの侵入を防ぐこともできます。
二つの空間が混じり合わないようにを隔てながらも、人はその空気の壁を通過できるので、作業能率という面で無駄が省けるというメリットもあります。