クリーンルームとクリーンブース
卓上に設置するクリーンブースについて
卓上クリーンブースとは、クリーンブースの中でも小型・簡易な分類のものであり、運搬可能なため机上に設置して手元作業の清浄度を確保することが可能です。
費用的に大規模なクリーンブースを設置することが難しい場合やクリーンエリアで特に粉塵の発生する作業の隔離、あるいはクリーンルーム外の実験室などにおいても特定区画の清浄度を向上させたい場合などに活用されています。
使用方法として、研究開発における少数量の試作ラインや特定の薬品を取り扱う区画などに設置されるケースが知られています。
簡易な構成のものでは、例えば卓上にステンレスフレームとアクリルシートによって区切られた空間を作り、HEPAフィルタなどで粉塵を除去することで清浄な空間を得ることができます。
また、簡易ながらもクリーンブースの設計やフィルタ性能を選択することによってクラス100,000~クラス100程度までの幅広い清浄度が実現できるため、柔軟性が高く、設備の過剰投資を回避するためにも有効な手段となります。
クリーンブースとクリーンベンチ
清浄度が一定より高い状態を保たれたクリーンルームというのがあります。
病院や工場などで使われているのですが、広い空間を清浄に保つには設置費用もかかりますし、運転費用も高くなります。
そのために一定空間だけを清浄にするクリーンブースというものもあるのです。
これだと設置も簡単で空間が狭い分、運転費用も安くて済みます。
ただ、作業内容によってはもっと狭くても十分に作業ができる場合もあります。
そのような作業のためにクリーンブースよりも狭く作業空間だけを局所的にクリーンに保つクリーンベンチというのがあるのです。
クリーンルーム全体の清浄度を低めに設定するかわりに重要な部分だけクリーンベンチで清浄度を上げて作業するなど併用する例も多いです。
気流によって作業台の上を無菌化するしくみです。
水平層流型は小さな部品の取り扱いに向いており、小型軽量化できるのが特徴です。
気流を妨げる可能性のある大きな部品を扱うには垂直層流型が向いています。